ポイント1

まず、調色を依頼する際には、具体的な色見本を用意しましょう。色見本としては、日本塗料工業会が発行する色見本帳やマンセル値、塗料パンフレットに記載されている色番号を使用して、正確に注文しましょう。

また、既存の壁面を補修する場合には、車であれば給油口の蓋を外して送る、壁面補修であれば既存の壁面から一部を剥がして郵送することで、より正確な調色を依頼することができます。

色の名前や番号、近似色などをできる限り具体的に伝えましょう。

ポイント2

塗料の種類や仕上がりを指定しましょう。塗料には水性、油性など様々な種類があり、それぞれ特性が異なります。また、仕上がりもつや消し、つや有りなど、複数の種類があります。塗装する場所や好みに合わせて適切な塗料と仕上がりを選びましょう。

ポイント3

必要な塗料の量を正確に伝えましょう。多すぎても少なすぎても困るので、事前に塗装面積などを計算し、適切な量を注文することをおすすめします。「量が足りないのでは…」と不安に感じる場合は、少し余裕を持たせた量を注文するとよいでしょう。

さらに、調色後の塗料は必ず試し塗りを行い、色味や仕上がりを確認することが大切です。

調色手順：少量ずつ塗料を加える

塗料の調色は、色の配合を少しずつ調整していく繊細な作業です。狙った色が出る確信がない段階で、一度に大量の塗料を混ぜてしまうと、塗料の無駄遣いに繋がる可能性もあるので注意しましょう。

失敗を避けるためには、少量ずつ塗料を加えながら、慎重に色を調整していくことが重要です。

具体的な手順は以下のとおりです。

1. ベースとなる塗料を必要な量入れます。
2. 調色したい色に基づき、黄・赤・青などの塗料を少量ずつ加えていきます。
3. 攪拌棒を使って、塗料をよく混ぜ合わせます。
4. ほんの少し塗料を塗り、乾燥させて色を確認します。

目的の色になるまで、2～4の工程を繰り返します。

色の微調整：彩度や明度をコントロールする

調色で彩度や明度をコントロールする場合、グレーや黒の使用を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。これらの色を使う場合、注意が必要です。グレーや黒は、トーンを大きく変えてしまい、予想よりも暗い色に仕上がる可能性があります。

まずは、赤みや青みをほんの少しずつ足して様子を見ましょう。グレーや黒を使用する場合は、少量ずつ使うことが大切です。加えすぎてしまうと、色が濁ったり暗くなりすぎたりします。

また、色の変化は塗料の種類や下地の状態によっても変わるため、一度暗くしすぎると、大量の白色が必要になります。少しずつ、試しながら調整すると良いでしょう。

塗料のメーカーと価格帯：用途に合わせた選択

塗料を選ぶ際には、まず用途を明確にすることが重要です。屋内用、屋外用、鉄部用、木部用など、塗料にはそれぞれ適した用途があります。さらに、求める機能性も考慮しましょう。例えば、防カビ・防藻性、耐候性、速乾性など、様々な機能を持つ塗料があります。

他には、価格帯も重要な要素です。一般的に、高価格帯の塗料は高機能・高品質であることが多いですが、必ずしも高価な塗料がすべての用途に最適とは限りません。どこにある何に塗りたいか、どの仕上がりにしたいかを考慮して選択しましょう。

それぞれのメーカーの製品ラインナップは多岐に渡り特色がありますので、ぜひお気軽に相談して下さい。