木材保護塗料水性ニューボンデンについて塗り方とポイントをご紹介
ウッドデッキやログハウスなど、木の風合いを活かした家・建具にはあたたかみを感じます。
定期的に職人さんに頼んで手入れするのもいいけれど、少し自分で塗ってみたい、手をかけてみたい
または、気軽にDIYを楽しみたいという方におススメなのが、木材保護塗料の「水性ニューボンデン」です。
今回はこちらの商品を取り上げ、特徴と塗り方についてご紹介したいと思います。
水性ニューボンデンについて、いち早く商品詳細をごらんになりたい方は下記ボタンをクリックしてください。
水性ニューボンデン商品詳細はこちら
目次
木材保護塗料とは?
木材保護塗料とは、顔料に防腐・防蟻・防虫などの薬剤を加えた塗料のことです。
木材に適切に塗ることで、木材を美しく長持ちさせることが出来ます。
木材保護塗料は、大まかに浸透タイプと半造膜タイプ、造膜タイプ、また油性と水性に分類できます。
浸透タイプ | 半造膜タイプ | 造膜タイプ | |
油性 | キシラデコール等 | オスモカラー等 | キシラデコールコンゾラン等 |
水性 | 水性バトンプラス等 | 水性ニューボンデン | ー |
※大まかな分類ですので、詳細は各メーカーHPや商品詳細をごらんください
水性ニューボンデンの特徴
水性で扱いやすい!低臭!
大阪塗料工業の水性ニューボンデンは、水で希釈することができ、DIY初心者の方でも比較的扱いやすい商品です。
さらに水性で低臭なので、屋内建具などの木材にも塗ることができます。
防腐、防蟻、防虫、防カビの効果もあります。
標準塗装回数は1回、乾燥時間も4時間(23℃)
しっかり色上がりさせるために2回程度塗り重ねる商品もありますが、水性ニューボンデンは1回塗りでもキレイに塗り上がります。
乾燥も4時間程度(23℃)なので、工期が短い、早く仕上げたい場合にもおすすめです。
半造膜、顔料が濃く色のトマリがいい!
水性ニューボンデンは半造膜タイプ。少しツヤッとした、塗った感の出る仕上がりです。
どのような木の表情、雰囲気にしたいかは好みによりますので、この後ご紹介する塗り板などでご確認ください。
また、顔料がしっかりと乗って「色のトマリがいい」商品です。新色のブルーグレー、スモーキーピンクなどのパステルカラーもしっかりと色づきます。
水性ニューボンデンの塗り方
実際に塗装する際の仕様について、詳しくはメーカーホームページやカタログをご確認ください。
基本的には以下のような工程で塗装します。
- 塗装する面の汚れ、ゴミ、油分、ワックスを事前に取り除く
- 旧塗膜がある場合はペーパー等でしっかりと研磨する。新しい木材でも、軽く研磨しておくのがおすすめです
- 研磨したクズをラスター等で取り除いた後、塗料を容器に小分けし、水性刷毛によく含ませてから木目に沿って塗る
室内で使用する場合も養生をし、換気しながら使用してください。
水性ニューボンデンを上手に塗る際のポイント
塗料販売店のわたしたちが、実際に水性ニューボンデンを使用している職人さんに聞いた、上手に塗る際のポイントをご紹介します。
塗料をケチらずにたっぷりと、隅々まで塗る
木材保護塗料全般の塗装に言えることですが、塗膜はしっかりとつけ、塗り残しがないようにすることが大切です。
特にウッドデッキなどは、板と板の間、木口(木材の断面)に塗り残しが多いです。
水性ニューボンデンは防腐・防蟻・防カビ等さまざまな薬剤が含まれていますので、まんべんなく木材に塗ってください。塗っていない部分があると、そこから傷みが進行してしまうことがあります。
塗料を水で薄めすぎない
水性塗料は塗りづらい場合、水で希釈することができます。
しかし水性ニューボンデンの場合は木材保護の薬剤が含まれていますので、可能ならば原液のまま塗る方が効果を発揮します。
もう少し薄い色で塗りたい、木肌を見せた仕上がりにしたい場合は、水で薄めるのではなく「レジューサー」という透明色で薄めます。
外部木材に塗る塗料をレジューサーで薄める場合、最高でも1:1の割合までにしておきましょう。
それ以上色を薄めてしまうと、顔料に含まれる木材保護効果が低下してしまいます。
かなりよく振って撹拌する
水性ニューボンデンは1回塗りでも色上がりの良い塗料ですので、顔料が多く含まれています。
そのため、塗る前にしっかりとよく振って撹拌するようにしてください。
一斗缶など大容量を使う場合には機材でまぜたり、天板を切ってまぜるようにしてください。
新色のパステルカラー系の色味は、重い白系の顔料が多く含まれるので、特に撹拌に注意が必要かと思います。
どうしても2回塗りしたい場合は、日数を置かずに塗る
木材の種類や傷み・乾燥の具合によって塗料の吸い込みが激しく、どうしても2回塗りたいという場合があると思います。
その際は、1回塗りで乾いた後からあまり日を置かずに塗るようにしてください。
水性ニューボンデンは撥水効果があるため、乾燥後時間が経つと塗膜が撥水し、2回目の塗料がうまく乗らないことがあります。
もし撥水してしまった場合は、乾いたウエスで木材の表面を軽く拭き取るようにして目荒ししてから、塗料を乗せてみてください。
木材に応じて仕上がり具合を調整する
木材は状態によって塗料の吸い込みが異なります。
針葉樹や松、杉などは場所によって吸い込みムラがあると、塗りあがりにばらつきがでることがあります。
それも一つの魅力ですが、もし統一感のある「ツラーッ」とした表情で仕上げたい場合は、下塗りにレジューサーを使用してください。
水性ニューボンデンの塗りあがりをチェック!
では、実際の塗り板や見本から、塗りあがりの雰囲気を確認してみましょう。
水性ニューボンデンの人気色、ウォルナットを1回塗りした見本板です。
画像で分かりづらいかもしれませんが、傾けるとツヤッとした造膜感があります。
こちらは、お客様より寄贈いただいた見本板です。
マツ系の「ツガ」という木板に、ホワイトとブルーグレーをそれぞれ1回塗り、2回塗りしています。
ツガは油分が多めの木材なので、あまり吸い込みもありません。
画像をみると、2回塗りではほぼ木肌が見えなくなるのが分かります。
こちらは木目をもう少し見せたい場合に、木の表面をバーナーで軽く焼いてから、水性ニューボンデンのブルーグレーを1回塗りしています。
ブルーグレー色の青みがしっかりと色づいています。
もっと木肌を見せたい場合はレジューサーを薄め液に使用します。
こちらは表面を焼いて木目出しをしたマツ材に、ブルーグレーとレジューサーを1:1で配合し、1回塗りをしています。
外部の木材に薄い色で着色するには、水性ニューボンデンではこの配合比率が限界かと思います。
いかがでしたでしょうか。今回は、木材保護塗料 水性ニューボンデンの魅力をたっぷりとお伝えしました。
建具、DIYからウッドデッキ、外部建物の壁面まで、幅広く木材に使用できる塗料です。
価格や容量、そのほかの色味は詳細ページよりご確認ください。
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